先日、童話塾生の糸畑くみさんから「『飛ぶ教室』に佳作で入選しました!」と、うれしいお電話をいただきました。
『飛ぶ教室』というのは、児童文学の専門誌で、今江祥智さん、河合隼雄さんらが編集人となり、1981年に発刊されました。児童文学の世界を広げ、多くの作家を生んできた、すばらしい雑誌です。一度は休刊したものの、10年前に復刊し、今も子どもと文学への熱い想いを伝え続けてくれています。その復刊10周年号に、糸畑さんは佳作入選したというわけなのです。そして、選者である今江祥智さんの最期の選評をいただいていました。この偶然のめぐりあわせは、私たちにとって、特別な喜びでした。メリーゴーランドの童話塾は、新しい書き手の生まれる場所を!という今江さんの言葉でスタートしたのです。それから21年、何人もの作家が誕生し、今も作家の卵たちが、デビューを目指して書き続けています。
今江さんに育てられたメリーゴーランド。当分その背中には追いつけませんが、「まだまだ頑張りなはれや。見てまっせ。」と、空の上から言われているような気がしてなりません。